米国のサイバーセキュリティ啓発月間がブラックフライデーとクリスマスの直前であることは偶然ではありません。実際、サイバーセキュリティ啓発月間は、2004年以降人気が高まっており、一般の人びとに対して自らを守り、オンラインでのリスクを低減するよう促しています。サイバーへの意識が高まったこの同じ時期に、オンライン小売業者や、グローバルなコネクテッドデバイスやアプリケーションの量も急激に増加しました。予想では2024年末までに、コネクテッドデバイスの数はさらに13%増加し、合計188億台に達し、IoT導入企業の51%はIoT予算を増額するとされています。

この記事では、効果的なEMM(エンタープライズモビリティ管理)ソリューションを使用して、小売業者が自社のフリート内のすべてのデバイスとすべての統合テクノロジーパートナーシップに関して、企業データや顧客データを簡単に保護するための重要な方法について説明します。

E-プロテクション:小売業者が自社、従業員、顧客を守る方法

スケジュールされたソフトウェアアップデート

いつ、何をアップデートすべきかを覚えておくプレッシャーを取り除きます。EMMソリューションが、面倒な作業をすべて代行します。ソフトウェアアップデートは、よく見受けられる作業ですが、攻撃者がソフトウェアの既知の脆弱性を利用できないようにするために不可欠です。アップデートは、デバイスの安全性を維持し、サポートが問題を迅速に特定できるようにします。つまり、デバイスのライフサイクル管理には欠かせません。

BarTenderはラベリングワークフローに関し、99.9%のアップタイムと一貫したセキュリティアップデートを用いて、セキュリティと信頼性の重要なレイヤーを追加します。このような事前対策を施すことで小売業者のラベリング業務がスムーズかつ安全に行われ、ダウンタイムが短縮されるため、繁忙期であっても重要な業務を滞りなく進めることができます。

プリンターやスキャナーから、小売店のキオスク端末やタブレット端末に至るまで、店舗内であれ、倉庫内であれ、あるいは物流トラックのキャビン内であれ、すべてのモバイルデバイスには堅牢な保護が必要です。

デバイスの識別と監視

繁忙期には、ネットワーク上のデバイスアクティビティが増加するため、デバイスの異常を監視することが困難になります。さらに、アプリケーションのダウンロード、禁止されているウェブサイトへのインターネットアクセス、禁止されている場所でのカメラの使用は、組織のコンプライアンスとセキュリティの問題につながる可能性があり、世界中でデバイスの数とその複雑さが拡大するなか、この問題はかつてないほど大きくなっているように思われます。ネットワーク上で異常なアクティビティが確認された場合、IT部門が行動を起こす前に、既に被害が発生していることがよくあります。

コネクテッドデバイス、承認されたユーザー、ユーザープロファイル、ネットワーク全体のすべてのアクセス権を完全に可視化することが重要です。これらの脅威を監視しなければ、デバイスやネットワークは無防備なまま放置され、時間は刻々と過ぎていきます。このため、脆弱性を発見するまで、攻撃者は組織よりも優位に立つことができます。そのため、脆弱性を発見した組織も問題を修正する必要があります。結局のところ、最初に予防する方が簡単です」と、BarTenderのマーケティング担当SVPであるColby Cavanaughは話します。

リモートサポート

複数のタイムゾーンに分散し、様々な言語を話す従業員が増えるなか、リモートサポートは急速にモバイル管理システムの主要要件になりつつあります。同様に、管理が必要なデバイスの種類と量が増えれば、サポートとメンテナンスのモデル全体がより複雑になります。

「デバイスの問題を特定し、管理するためには、一つの画面ですべてのデバイスとユーザーをより簡単に、そして迅速に可視化する仕組みが必要です。これはダウンタイムを減らすためだけでなく、同じチームに繰り返し問題が発生しないよう、必要に応じて学習やアップデートを大規模に展開できるようにするためでもあります。これはアプリケーションにも当てはまります。デバイスを完全に「引き継ぐ」ことで、言語の障壁を取り除き、時間を節約できるだけでなく、生産性レベルを維持し、業務を継続することができます。当社の強化されたビデオ通話機能は、スマートフォン、スキャナー、プリンターのいずれであっても迅速な問題解決を保証します」とSOTIの製品戦略担当SVPであるShash Anand氏は述べています。

ユーザープロファイリング

素早く簡単にセットアップと標準化ができるデバイスがあれば、休暇シーズンの繁忙期に雇用された新入社員が数分で業務を開始でき、会社の生産性がすぐに向上します。

「BarTenderとSOTIのユーザープロファイルとアクセス権は、迅速かつ簡単に設定でき、アプリケーション、サーバーへのアクセス、すべての権限と制限が、これらのユーザーグループに対して標準化されるようにします。このような重要な時期にサプライチェーンを維持するための最新情報がプリンターに搭載されていることは、お客様と当社の両方に安心感を与えてくれます」と、BarTenderのマーケティング担当SVP、Colby Cavanaughは続けました。

特に、在庫やコンプライアンス要件、あるいは商品情報の変化が激しい小売環境では、ホリデーシーズン中のラベルテンプレートの管理には困難が伴うことがあります。柔軟性のあるテンプレートを使用すれば、小売業者はラベルデザインを簡単に調整できるため、何百もの個別のテンプレートを管理しなくても、様々な種類のラベルを扱うことができます。

「この柔軟性のおかげで、1つのテンプレートが製品データに基づいて適応し、特定の条件に応じてテキストやバーコードなどの表示内容を調整できます。このアプローチにより、ITチームの作業負担が軽減されるのに加え、ラベルの正確さと製品間の一貫性が保たれます。さらに、サードパーティプロバイダーが標準化されたラベルを使用できるので、繁忙期であっても、入荷商品は確実に適切なラベリングが付いた状態で到着します。また、規制上でも運用上でも、直前の更新を迅速かつ統一的に適用し、コンプライアンスと効率性を維持できます」とBarTenderのマーケティング担当SVP、Colby Cavanaughは続けました。

まとめ

クリスマス商戦が本格化する今、キオスクからプリンターまで、あらゆるデバイスのサイバーセキュリティを確保することは、小売業者にとってかつてないほど重要となっています。信頼性の高いソフトウェアアップデート、強力なデバイス監視方法、リモートサポート、ダイナミックラベリングオプションがあれば、パートナーや小売業者は繁忙期を安全に乗り切れます。SOTIのEMMソリューションとBarTenderのソリューションスイートを組み合わせ、小売業の基盤を形成、棚の在庫補充、データの保護、そして顧客の満足度向上を実現します。

最終的に、小売業者はホリデーシーズン中にデバイスに対応する必要性が削減され、需要に追いつくことだけに集中できるようになります。