多くの倉庫、配送センター、製造施設では、チームは依然として在庫の検索、不一致の調整、業務遅延が発生した後の対応に多くの時間を費やしています。真の課題は、努力不足ではなく、可視性の欠如にあります。 

ほとんどの組織は、すでに製品、パレット、ツール、資産にラベルを付けています。しかし、ラベリングだけでは、ある時点におけるそのアイテムを単に識別しているだけにすぎません。これらのラベルが、アイテムの移動、位置情報、ライフサイクルの履歴を業務全体で継続的に追跡するシステムと連携することで、真の業務上のメリットが発揮されます。 

BarTenderのパートナーであるValuTrackマーケティングマネージャーBen Steinhoff氏は、運用チームが直面する最大の問題の1つは、「在庫の状況や位置が把握できないこと」だと説明しています。この課題は、ピッキングの効率から顧客サービスのパフォーマンスまで、あらゆる業務に影響します。 

最新のTrack & Traceソリューションは、ラベルを生きた運用データに変えることで、そのギャップを埋める役割を果たします。組織は、単にバーコードやRFIDタグを印刷する代わりに、受入から保管、ピッキング、出荷、メンテナンス、最終配送に至るまで、ライフサイクル全体を通してアイテムを追跡できるようになります。その結果、日常業務の運用に大きな変化をもたらします。 

 

受動的な業務から指示に基づく業務へ 

アイテムレベルの可視性がもたらす業務上の最大の改善点の1つは、受動的なワークフローから指示的なワークフローへの転換です。多くの現場では、在庫や資産の場所特定に、いまだに手作業による検索、時代遅れのスプレッドシート、または担当者の経験に頼っています。アイテムがすぐに見つからない場合、生産性は低下し、その遅れは業務全体へと波及します。 

Steinhoff氏はこれを以下のように的確に表現しています。「アイテムを探すために人を派遣する代わりに、チームはアイテムが最後にスキャンされた場所、現在保管されているゾーン、最後に移動した時間を正確に確認できます。」 

また、Ahearn & Soper Inc.マーケティングディレクターであるDon Marino氏顧客の現場で同じような運用上の変化が起きていると指摘しています。「仕事は探すものから指示されるものになる」と彼は説明します。「スタッフは、ゾーンや棚を探し回る代わりに、アイテムが最後に確認された場所へ直接向かうことができます。以前は全面的な棚卸しの原因となっていた不一致が、数秒で解決されるようになりました」。 

Barcode FactoryCEOであるRobert Hess氏は、アイテムレベルの可視化によって、日常業務から多くの当て推量の作業がなくなると指摘しています。「チームは、アイテムがどこにあるのか、どこにあったのか、何が起こったのかをすぐに確認することができます」と彼は言います。「位置特定やピッキングの迅速化など、生産性の向上によりROIも改善されます。」 

これはピッキング作業のあり方を根本から変えるものです。かつては時間がかかっていた探索作業が、リアルタイムの移動追跡と位置の可視性により予測可能で再現可能なプロセスになります。在庫の不一致や資産の紛失にも、同様のメリットが得られます。業務を停止して調査するのではなく、チームはライフサイクルの履歴と移動データを確認し、アイテムが移動されたか、ステージングされたか、消費されたか、出荷されたかを迅速に判断できます。このレベルの可視化は、出荷遅延を減らし、業務の中断を最小限に抑え、問題が発生した場合でもチームが処理能力を維持することが可能になります。 

AB&RソリューションコンサルタントであるTerry Bettendorf氏は、従来の倉庫業務を、通路の案内表示がない食料品店に例えています。作業員は配置された場所がわからなくなった在庫を探すために貴重な時間を失ってしまい、これが即座に出荷の遅延や労働力の浪費へとつながります。「アイテムレベルの可視性により、この探す作業が完全に不要になります」とBettendorf氏は説明します。「システムによって、作業員は正確な場所に誘導され、固有のシリアル番号も瞬時に確認できるようになります。」 

 

より質の高いデータで信頼を築く 

アイテムレベルの可視性のもう一つの大きな利点は、運用データの信頼性が向上することです。正確な移動追跡がなければ、従業員はしばしば、手作業による補完、余分な棚卸作業、別途スプレッドシートの作成、注文処理前の在庫の再確認といった二重の作業を行ったりすることがあります。このような余分な手順は、業務を遅らせ、エラーを引き起こす原因となります。 

組織がリアルタイムのダッシュボードと自動化された移動追跡を備えたTrack & Traceシステムを導入すると、こうした手作業によるプロセスの多くが不要になります。Steinhoff氏によると、顧客は在庫精度、労働効率、データ自体の信頼性において、最大の利益を実感することが多いといいます。受入作業の迅速化。かつては数時間を要したサイクルカウントが、わずか数分で完了。不一致が発生した場合、アイテムの明確な履歴と何が起きたかを把握できるため、チームは迅速に対応できる。 

Hess氏は、単に製品を特定するだけでなく、その背後にある全体像を理解するようになったとき、組織に最大の業務改善がもたらされると考えています。「ラベルはアイテムを識別するものですが、移動のトラッキングやライフサイクルの履歴は、そのアイテムの背景情報を顧客に提供するものです」と彼は説明します。「手作業によるフォローアップを減らし、説明責任を向上させ、小さな問題が大きな遅延に発展するのを防ぐことができます。」 

Bettendorf氏は、ライフサイクルの可視化によって完全なデジタル履歴が作成され、多くの組織がこれまで気づかなかった業務上のボトルネックが明らかになると付け加えます。「そのアイテムが何であるかを把握する段階から、そのアイテムの移動履歴を把握する段階へと移行した際に、真の変化が起こるのです」と彼は言います。「このレベルのトレーサビリティにより、在庫ロスを阻止し、コンプライアンスを遵守し、運用のマージンを守ることができます。」 

この可視性により、運用チームは情報の検証にかける時間を減らし、サービスレベル、スループット、運用品質の向上に多くの時間を割くことができるようになります。 

 

リアルタイムダッシュボードが重要な理由 

リアルタイムダッシュボードは、スーパーバイザーやマネジャーの日常業務の進め方にも変化をもたらします。従来、多くの運用上の問題は、遅延が発生してから初めて発覚していました。その時点で、すでに出荷の遅れや、生産ラインでの資材待ち状態、人員の配置ミスが発生している可能性があります。 

Track & Traceダッシュボードは、業務上のボトルネックが発生した際に、それを即座に可視化します。管理者は、在庫がステージングエリアで長く放置されている、ピッキング作業が遅れている、または資産が予想以上に長く遊休状態のままになっている、といった状況を即座に確認できます。 

Steinhoff氏は、リアルタイムの業務可視化によって、管理職は「作業の再調整や優先順位の変更を行い、業務の流れを止めずに維持する」ことが容易になると指摘しています。 

Marino氏は、ダッシュボードは運用チームの問題対応方法を根本的に変えると述べています。「ダッシュボードは受動的な対応をプロアクティブ管理に変えます」と彼は説明します。「チームはボトルネックの発生を察知し、小さな遅れが納期遅延に発展する前にリソースを再配置できるようになります。」 

Hess氏はまた、業務の可視性を共有することで、部門間の連携を向上させることも指摘しています。「カスタマーサービス、営業、倉庫、運用チームが同じ情報をもとに業務を行えます」と彼は述べています。「つまり、社内チームとエンドカスタマーの両者にとって、ステータス確認の回数が減り、迅速な対応が可能になります。」 

Bettendorf氏は、リアルタイムのダッシュボードを、運用向けのライブナビゲーションシステムに例えています。管理者はボトルネックを即座に特定し、遅延が発生する前にリソースを再配分できます。「これによってチームは、ストレスの多い受動的な対応からプロアクティブな計画立案へと移行できます」と彼は述べます。 

顧客にとって、その効果は絶大です。注文はより正確かつ納期通りに出荷されるようになり、生産ラインの中断が減少します。作業員は資材や工具を探す時間を削減できます。カスタマーサービスチームは、在庫の稼動状況をリアルタイムで確認できるため、顧客への納期回答に自信を持って対応できるようになります。 

 

ラベルからオペレーショナルインテリジェンスへ 

サプライチェーンが高速化し、複雑化するにつれ、組織には単なる識別情報以上のものが求められています。リアルタイムの正確なアイテムデータに基づいて構築された、オペレーショナルインテリジェンスが必要です。ラベルがその基盤であることに変わりはありませんが、Track & Traceダッシュボード、ライフサイクル履歴、移動追跡システムに接続することで、静的な識別子以上の価値を生み出します。それらは、物理的なアイテムとチームが日々下す意思決定との間の運用上の重要なリンクとなります。 

ラベルから位置情報までが連携することで、現代の運用において、より迅速なピッキング、出荷遅延の削減、そしてより優れた顧客サービスの実現が可能になります。 

BarTenderエコシステム全体のパートナー戦略およびパートナープログラムの推進については、Seagull SoftwareのシニアプログラムマネージャーであるScotty Leeが担当しています。